流行性角結膜炎(はやり目)
流行性角結膜炎(はやり目)とはアデノウイルス感染により結膜と角膜の炎症が起こる病気です。1~2週間の潜伏期間を経て発病し、治るまでに2~3週間かかります。感染力が非常に強く流行しやすいです。
空気感染はしませんが、『涙』や『目やに』で汚染された物品(ドアノブや手すり、タオル等)を介して接触感染します。
物品に付着したアデノウイルスは自然乾燥後も10日以上感染性を維持できるとされています。ご家族が発症された場合は、皆がよく触れるものを中心に消毒を行なうことが感染対策として重要です。
流行性角結膜炎の症状
- 白目(結膜)の充血
- 大量の目やに
- 涙目
- まぶたの腫れ
- 目の異物感(ゴロゴロ)や痛み
アデノウイルスの消毒法
- 80%以上の消毒用エタノール
- 0.05~0.1%次亜塩素酸ナトリウム
- 90℃5秒間の熱消毒
流行性角結膜炎の治療
アデノウイルスに効く目薬はありませんが、混合感染及び症状を軽減するために抗菌点眼や低濃度ステロイド点眼等を使用します。重症例では処置が必要な場合もあります。
また、ウイルスへの抵抗力を高めるため栄養補給や十分な休息をとることが重要です。
学校への出席・会社への出勤
流行性角結膜炎は学校保健安全法で出席停止と定められています。
大人の方も感染を広げないために出勤を控えるようお願いします。