ドライアイ

目の表面は涙液により守られていますが、涙の量が減少したり涙の質が低下することにより、目の不快感や目に傷が生じてくることがあります。この状態をドライアイといいます。

ドライアイの症状は目の乾きだけではなく、目の疲れや重たい感じ、異物感、不快感、物が霞んで見える、光を眩しく感じる、涙が出るなど多岐にわたります。

ドライアイの原因は生活習慣によることもあれば、体の病気によることもあります。治療は原因にあわせて決めていきます。

ドライアイ定義

ドライアイは、様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある。

ドライアイは、涙の量が減ってしまう『量的な異常』と涙の性質や涙を保持する能力が変化する『質的な異常』の2つに分類できます。

『量的な異常』
涙の分泌そのものが少ない状態です。

『質的な異常』
涙は分泌されていても、涙の成分の異常により涙が目の表面に留まらない・すぐに乾いてしまうといった状態です。
パソコン作業が多いオフィスワーカーやコンタクトレンズ装用者に多いです。

ドライアイ診断基準

  1. 眼不快感、視機能異常などの自覚症状
  2. 涙液層破壊時間(BUT)が5秒以下

上記2つを認めればドライアイ確定

ドライアイの原因

  1. ドライアイの原因となる病気等
    膠原病・リウマチ・シェーグレン症候群などの自己免疫疾患、糖尿病、抗コリン作用を持つお薬等
  2. ドライアイを生じやすい生活習慣
    パソコン・テレビゲーム・スマートフォン等の長時間使用、コンタクトレンズ装用、エアコンの使用等で乾燥した環境、喫煙、目薬の過度な使用

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